全4回の杉本博司展の最終回です。
あいかわらず、現代美術なので結構難解です杉本さんは、元は写真家です、この写真を通じて
時間軸それも古代から現代までとか、写真に本質を浮かび上がらせる技法などで、アートを表現して
います。普通に、写真だけ見ると「なんじゃこら」というのが、いつわざる感想!
しかしながら、説明を聞くとなるほどと思わせる、本当に奥深い物があるのです。これは、確かに
芸術です!
今回の展覧会は、まず平安時代に作られた「十一面観音像」が出迎えます
とても柔和な、仏様です
そして、14世紀に作られたイエスキリスト胸像
ヨーロッパ文化なので、石造が多いのですが、これは木造、そして顔の作りが他のキリスト像と比べ
るととても柔和です。
この二つの仏様が同じ顔をしているのです。何百年のときを流れて!!
宗教とは人間の意識が外化したものだそうです。万物に霊が宿る多神教から、一神教へ変わってい
く。そして人間の姿を持った神を重ねてイメージするようになる。そして、このような姿が現れたので
す。
そして、杉本博司さんの作品、海景五輪塔
この五輪塔の中に、海景を見ることが出来ます、ほら丸の中に
五輪塔は、日本で造形された物です。
世界の構成要素とされる、地 水 火 風 空 を表わした物です。地は、一番下の四角、水は
丸、火は三角、風は半円、空は宝珠で表わされています。そして、丸の中に、水平線の見える海
が、写真によって見ることが出来ます。
今回の海景は、世界各地が五輪塔に納められていました。11の海景です。
これも、生物の原点である海、そして、この海を見る我々と何百年、何千年前の人も同じ海を見てい
た。こういうことすべてが、人間の起源であり、宗教なのだ!
と、説明を受け解釈しました
うーん、深い